子どもに教えたくなる!科学技術館 第5話

第5話「石炭。大むかしに恐竜とくらしていた?」

2016年8月1日号

3階「石炭ってなあに?」

 科学技術館には、思わず子どもに教えたくなるような展示がいっぱい! そこで、科学技術館スタッフが、おすすめの展示アイテムやその楽しみ方を毎回1つずつ紹介します!
「おもしろそう!」「行ったことはあるけどそんなのあったっけ?」と思った方、たくさんの発見と楽しさがある科学技術館にぜひおこしください。



石のようだけど、火をつけるともえる石!?

 みんなは「石炭(せきたん)」って知ってる? 見たことあるかな? まるで石のような見た目をしているけれど、火をつけると炎(ほのお)をあげてもえ出すので、燃料(ねんりょう)として使われているんだ。上の左の写真はまさに石炭がもえている様子。右に写っているのは川原などに落ちている石に火をつけた様子。石炭とはちがって、ふつうの石は赤くなるだけで、もえ出したりしないんだ。

 火をつけると、もえ出す石炭は、実はもともとは植物からできているんだ。けれど、植物にはとても見えないよね? 石炭になった植物は、今、生(は)えているんじゃなくて、ずっとむかしにはえていた植物からできているんだよ。どれくらい前だと思う? 50年前? 1000年前? いやいや、いちばんわかい石炭でも2000万年前、古いものだと3億(おく)年前の植物なんだって! 地球に恐竜(きょうりゅう)があらわれはじめた頃と同じくらいだね。その大むかしの植物が長い長い時間をかけて石炭というかたちになって、今のわたしたちは見ることができるんだ。
 石炭にはいくつか種類(しゅるい)があって、それは植物の種類ではなくてどれくらい古いかで分けられるんだって。展示(てんじ)コーナーには本物があって、無煙炭(むえんたん)や瀝青炭(れきせいたん)を見ることができるよ。ほかにも、いちばんわかい褐炭(かったん)という石炭もあるんだ。無煙炭はもともと木だったとは思えないほど、真っ黒なかたまりをしているけれど、褐炭はまだ木の年輪(ねんりん)などが見えるんだって。



 科学技術館の展示コーナーには、大きな石炭のかたまりも展示されているよ。手のひらにはとても乗らなくって、だきつけるほどの大きな大きな石炭なんだ! もやすときには小さくくだいてしまうから、こんなに大きな石炭を見られるのはめずらしい! ちなみに種類は瀝青炭だって。ぜひ、見にきて、さわってみてね! 〈まりこ〉



 石炭ってなんだ?
 普段石炭を近くで見ることはありませんが、実はたくさん使われています。一番多いのが電気(でんき)です。日本の電気の4分の1は石炭からつくられています。蛍光灯(けいこうとう)が4本あったらそのうち1本が石炭からつくられた電気で点いているということです。ほかにも鉄やセメントなどをつくる過程(かてい)にも使われています。このように石炭は見えないところでわたしたちの生活を支えています。ブースでぜひ石炭を見てさわって、石炭について知ってください!



こちらのページも見てみよう。
 ・3階石炭ってなあに?
 ・一般財団法人 石炭エネルギーセンター




※このコーナーの内容は掲載当時のものです。
 (展示、出展団体・企業名等)
※次号は、2016年9月15日に発行予定です。お楽しみに!