子どもに教えたくなる!科学技術館
第14話「科学技術館に、富士山!?」

2017年9月15日号

3階 『だいち』がつくった富士山

『だいち』がつくった富士山

 科学技術館には、思わず子どもに教えたくなるような展示がいっぱい! そこで、科学技術館スタッフが、おすすめの展示アイテムやその楽しみ方を毎回1つずつ紹介します!
「おもしろそう!」「行ったことはあるけどそんなのあったっけ?」と思った方、たくさんの発見と楽しさがある科学技術館にぜひおこしください。


東京に富士山が!?

 科学技術館のある東京都千代田区には、「富士見(ふじみ)」という地名があるよ。文字通り、昔は富士山(ふじさん)が見える土地だったみたい。北の丸公園も区の富士見出張所(しゅっちょうじょ)地域(ちいき)にあって、すぐ近くなんだ。
 ざんねんながら、今は高い建物(たてもの)が多くて富士山は見えないけれど、科学技術館3階に富士山がやってきたよ。え、どういうことかって? じゃあ、その展示(てんじ)を見てみよう!

小さな富士山の雪や緑の様子

 正面のモニタの「春」「夏」「秋」「冬」にあわせて、小さな富士山の雪や緑の様子がかわっているよ!
 富士山の右のタッチモニタには、ボタンがいっぱい。まずは「一日の流れ」をおしてみると、夜、朝、昼のちがった富士山が見られるんだ。ほかにも「登山ルート」とか「地質図(ちしつず)」とか、富士山のことがいろいろと分かるね!


ミニチュア富士山

 このミニチュア富士山は、日本の人工衛星(じんこうえいせい)「だいち(ALOS)」が調べた地面の形で、正しい形に作られているんだって。それに、本物の衛星写真が使われているみたい!
 今は「だいち2号(ALOS-2)」がかつやくしているそうだから、これからもきっと、富士山をはじめとするたくさんのおもしろい地図が作られるってことだね。楽しみだね! 〈きょう〉


出展団体からのメッセージ

 リモート・センシングとは、物に触らずに離れた場所から(リモート)、観測機器(センサ)を使って調べるという技術です。
 地球全体を、人工衛星や航空機、自動車、観測タワー、船舶、ブイなどから見つめています。また、取得した陸や海、大気や氷雪などのデータや情報を基に、各地の様子を伝えたり、地球環境の変化を調べたり、未来の計画を描いたり、産業や防災に役立つ地図を提供したりしています。
 ぜひ、「『だいち』がつくった富士山」でそのデータを体験してみてください。


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3階 「だいち」がつくった富士山

一般財団法人リモート・センシング技術センター


※このコーナーの内容は掲載当時のものです。
 (展示、出展団体・企業名等)