子どもに教えたくなる!科学技術館
第13話「銀河の中心へ旅立とう!」

2017年8月1日号

4階 シンラドーム

4階の階段のすぐ正面にあるよ

 科学技術館には、思わず子どもに教えたくなるような展示がいっぱい! そこで、科学技術館スタッフが、おすすめの展示アイテムやその楽しみ方を毎回1つずつ紹介します!
「おもしろそう!」「行ったことはあるけどそんなのあったっけ?」と思った方、たくさんの発見と楽しさがある科学技術館にぜひおこしください。


銀河の中心へ旅立とう!

 ふ~っ、毎日あついなぁ。科学技術館のなかは、夏でもすずしいからうれしいけど、あちこち遊びまわっていると、さすがにちょっとくたびれちゃうよね。どこかに、ゆったりできて、でも、ちゃんと科学のいろいろを楽しめる場所はないかなぁ……。
 おや、こんなところに劇場(げきじょう)みたいな入り口が! 看板(かんばん)には「シンラドーム」って書いてある。あと少しで上映(じょうえい)時間だ。よし、入ってみよう。
 ソロリソロリ。中はちょっと薄暗(うすぐら)いけど、見上げると、おわんをさかさまにしたみたいな、おっきなスクリーンが天井いっぱいに広がってて、まるで小さなプラネタリウムみたいだ。イスにすわってキョロキョロしてみると、子どもだけじゃなく、ママやパパ……大人の人たちまで「なにがはじまるのかな?」って、キラキラした目をしてる。あ、アナウンス! いよいよ番組の投影(とうえい)が始まるみたいだ。

さそり座といて座のあいだをぬけて、旅のはじまり!

 照明(しょうめい)が暗くなって、スクリーンに広大な南米チリの砂漠(さばく)のけしきがあらわれたよ。番組のタイトルは、「ジャーニー・トゥ・ザ・センター・オブ・ザ・ミルキーウェイ」。日本語に訳(やく)すと、「天の川銀河(あまのがわぎんが)の中心への旅(たび)」っていう意味だね。この砂漠にはとってもおおきな天体望遠鏡(ぼうえんきょう)があって、ここでとらえた天の川銀河が、スクリーンいっぱいに映(うつ)し出されて、まるで星の川を泳いでいる気分! 天の川銀河は、うずをまいた円盤(えんばん)みたいな形をしてて、太陽系(たいようけい、地球があるところだよ)は、その銀河の円盤のはしっこにあるんだけど、そのはしっこから、映像(えいぞう)はぐんぐん銀河の中心に近づいていくんだ。そして、その中心にあるものこそ、「ブラックホール」! 太陽の400万倍というとてつもない大きな質量(しつりょう)があって、あまりに強い重力があるため、光も出てこれないっていう、とにかくふしぎな天体だよ。うーん、ふしぎ!


ブラックホールはとにかくふしぎ!

 宇宙(うちゅう)空間の星たちは、うっとりするほどきれい。じつはこの夏、シンラドームでは、映像を映す機械(きかい)やスクリーンを新しくしたばかりで、今まで以上(いじょう)にもっと映像や音がきれいになったんだ。ほかにも、体のなかのミクロの世界や、巨大(きょだい)な実験装置(じっけんそうち)など、ふだん目にできないいろんな“別世界(べっせかい)”をシンラドームでは上映しているよ。さらに! 週末(しゅうまつ)には、「理研DAY(りけんでい):研究者と話そう」や科学ライブショー「ユニバース」といった楽しい科学イベントもやっていて、ふだんなかなか出会えない研究者の人たちと、あれこれおしゃべりもできるんだ。シンラドームって、まるで、いろんな宇宙や世界に自由に飛(と)びこめる “どこでもドア”みたいだね! 〈のり〉


出展団体からのメッセージ

 シンラドームでは「理研DAY:研究者と話そう」というトークイベントもやっています。研究者とみなさんの距離が近いので、聞いてみたいことをどんどん質問できますよ。ときにはドームスクリーンに研究室をグルっと映すので、研究室に入った気分も味わえます。4月を除く毎月第3日曜日、理研の研究者と話してみませんか?


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4階 シンラドーム【「Journey to the Centre of the Milky Way」上映・「理研DAY:研究者と話そう」実施は終了】

実験ショースケジュール(シンラドーム)

国立研究開発法人理化学研究所


※このコーナーの内容は掲載当時のものです。
 (展示、出展団体・企業名等)